大幸株式会社 HOMEへもどる
ディプラスホームズトップへ 家づくりコンセプト ディプラスホームズの家 家づくり勉強部屋 住まいのデザイン 品質保証 ストレス解消住宅 リンク集


 
 
 
 
 
 
 

D+homesの家 > 快適空間づくりの条件 

快適・健康的でランニングコストのかからない“かしこい”住環境を手に入れるためには、相応の性能が確保されていなければなりません。

その、性能についてご説明いたしましょう。
1. “断熱”について考える
2. “換気”について考える
3. “気密”について考える

1. まず、“断熱”について考えてみましょう。

a) 建物の断熱性能とは…
専門的には断熱性能は、熱損失係数Q値で表します。Q値とは室内外の温度差が1℃のとき、1時間に床面積当りに逃げ出す熱量であらわし、値の小さいほど断熱性能が優れているということになります。
ちなみに、断熱を考慮していない木造住宅のQ値は10程度で、高断熱の住宅(Q値を2..7とします)の3.7倍の熱(冷暖房した熱量)が逃げ出していることになるのです。
このように断熱をおろそかにすると、いかに不経済であるかがわかります。

参考に、国土交通省の次世代省エネルギ-基準では、省エネの観点から期間暖房運転費の経済性を考慮して、地域区分ごとに次のように規定しています。

T地域:北海道 Q値1.6以下
U地域:青森県・岩手県・秋田県 Q値1.9以下
V地域:宮城県・山形県・福島県等 Q値2.4以下
W地域:それ以外(東京・大阪等) Q値2.7以下
X地域:宮崎県・鹿児島県 Q値2.7以下
Y地域:沖縄県 Q値3.7以下
(一部上記区分にかかわらず、異なる地域に区分される地域があります。)

 

また、住宅の断熱性能を満足させるための重要な構成要素として、@断熱材、A断熱開口部材、B気密部材があげられます。
各要素について、概略を説明しましょう。

b) 断熱構成要素

□ 断熱材
断熱材とは、建物の室内と室外で、熱が出たり入ったりすることを阻止する為の材料です。通常は空気の持つ断熱性を利用したものが多く、熱伝導の小さな素材を使用します。

その種類は様々で、大きく分けて、グラスウ-ルなどの繊維系断熱材と、フェノ−ルフォ−ムなどの発泡プラスチック系断熱材があります。(詳しくはこちら 詳細@

よい断熱材とは、熱伝導率と吸湿性が小さく、均一な施工が簡単にできる材料です。また、長期間安定した性能を発揮し続けることも重要です。

□ 断熱開口部材
断熱を考えるうえで、非常に重要なのが開口部(サッシ)です。開口部から逃げたり侵入したりする熱量を制御することができなければ、建物の断熱は成功しないといっても過言ではありません。

主に、開口部はサッシとそれにはめ込むガラスとで構成されています。

断熱サッシは、@アルミ製、Aアルミ―樹脂の複合製、B樹脂製、C木製のものがあります。一般に後者に行くほど断熱性能は高くなります。(詳しくはこちら 詳細A

断熱サッシにはめ込むガラスは、一枚のガラスでは性能に限界があるので、一般的には複層ガラス(ペアガラス)が使用されています。

複層ガラスは2枚の単板ガラスの間に空間を設けて、この空間を断熱に利用しているガラスです。空間には、空気を入れるものや、アルゴンガスなどの特殊ガスを封入しているものがあり、また、真空にしている真空ガラスというものもあります。また、ガラス表面に特殊金属膜をコ-ティングして、太陽熱を反射させたり、室内の熱を室外に逃しにくくしたものも有効です。(詳しくはこちら 詳細B

□ 気密部材
断熱性能をより向上させるために、気密補助部材にも気を配る必要があるでしょう。気密補助部材とは、断熱材の室内側に張りめぐらせる気密シ-トや、板状の断熱材のジョイント部分のすき間をなくすために施工する気密テ-プ、基礎と土台のすき間をなくすための気密パッキン等があり、これらを確実に施工されていないと十分な断熱性能が得られない、いわば、縁の下の力持ちのような存在ですね。(詳しくはこちら)

c) 断熱工法について
それでは、建物の断熱化を実現させるための工法にはどんなものがあるでしょうか。
工法に関しては、各メ-カ-や工務店などが新商品を開発したり、持論をぶつけ合ったりとそれぞれの工法に最も賛否が分かれるところでしょう。どのようなものがあるのか概略を見てみましょう。

・ 在来木造軸組・充填断熱工法 (詳しくはこちら 詳細C
 構造体(柱や間柱、屋根の垂木など)の内部におもに繊維系の断熱材を充填する工法です。
 最も一般的に使用されている断熱手法です。
・ 在来木造軸組・外張り断熱工法 (詳しくはこちら 詳細D
 構造躯体の外側に断熱層を設ける工法で、おもに発泡プラスチック系のボ-ド状の断熱材が用いられます。
・ 在来木造軸組・パネル方式断熱工法 (詳しくはこちら 詳細E
  断熱材をパネル化し、体系化された寸法や施工法など、合理化を追求した工法です。
・ 枠組壁式・充填断熱工法(2×4工法) (詳しくはこちら 詳細F
  ツ−バイフォ−工法のことで、その構造体のなかに、繊維系の断熱材を充填して断熱を行う工法です。


2. つぎに、“換気”について考えてみましょう。
換気とは、室内で発生した汚れた空気や汚染物質、臭気を外部に排出させて、きれいで新鮮な空気と入れ替えることですが(詳しくはこちら)、ここでは、換気の種類についてみてみましょう。

□ 換気の種類
換気の方法は、大きく分けて @自然換気とA機械換気の2つの方法があります。さらに、自然換気には2種類、機械換気には3種類の方式に分かれます。(詳しくはこちら 詳細G
@自然換気…・1)温度差換気
          2)風力換気
A機械換気…・1)第一種換気(同時給排気型)
          2)第二種換気(加圧排気型)
          3)第三種換気(減圧排気型)

3. 最後に“気密”についてみてみましょう。
□ 建物の気密とは一体何なのでしょう。気密性能は断熱性能や換気性能を最大限に引き出すことのできる、大変重要な性能なのです。(詳しくはこちら

□ 低気密住宅
低気密在来工法の住宅の場合、仮に外壁の断熱性を十分に増しても気密性能が悪いと、風の力や冷暖房運転での建物内外の温度差による自然換気が生じ、暖房時には冷たい外気が侵入し、暖めた室内空気が流出してしまいます。逆に冷房時には熱い外気が流入し、冷却した室内空気が流出することとなり、冷暖房効率が低下しエネルギ−ロスが大きくなり、不経済になります。

また、気密性が低いと断熱材の持つ特徴が、逆に“壁体内結露”という問題を引き起こします。結露とは、換気が乏しく、湿った空気が温度差のある建材などに接して水滴化する現象です。(詳しくはこちら

暖房時には室内の暖かい空気が、また冷房時には熱い外気が室内側へ壁を通り抜けるときに、湿った空気が温度差によって、断熱材(壁体)のなかで結露を起こし、雑菌の繁殖、木部の腐敗、ダニの発生などを誘発し、躯体の寿命を低下させると同時に、人体の健康をも蝕む原因にもなるのです。

□ 高気密住宅
省エネで健康な住宅とするためには、高気密・高断熱は必須機能となります。また、住宅の気密レベルが向上すればするほど、居住者の空気環境を守る“計画換気”の重要性と義務が高まります。

計画換気とは、空気の出入口を明確にして換気を自由にコントロ-ルすることであり、新鮮な必要量の空気を取り入れ、汚れた空気を排出することです。この換気を効率的に働かせる為には高気密であることが求められ、気密性の高い住宅では少ない換気量で効率的な換気ができます。

このように、高気密性能がもたらす利点は、非常に大きなものがあります。同時に、施工精度の問題や住まい方を考慮する必要性もあり、住宅づくりにおいて、重要な要素となるでしょう。

 ●クオリティA     ●ASRの家  ●CASの家

Copyright(C) 1995-2005, OHSACHI CORPORATION, All rights reserved.