「D+homesの家」は、次の2つの換気システムを備えており、“人の健康”と“建物の健康”を守ります。
① 第一番目の換気 ― 生活換気システム(室内換気)
「ASRの家」 …第一種換気
「CASの家」 …第三種換気
局所換気と全般換気(24時間セントラル換気)による、日常生活で排出している二酸化炭素、水蒸気、汚染物質、臭気などを一定濃度以下に保つための、生活換気システムです。
局所換気の役割りは、ガスレンジ等によって発生する排気ガス・水蒸気や揮発した調理油が、室内に拡散して居住者の健康を害したり、内装材を汚すことのないよう、発生源の近くから迅速に屋外へ排気することです。
また、浴室や洗面室から発生する多量の水蒸気が、廊下等を通って他の部屋に拡散すると、壁面や窓で激しい結露を起こしてしまい、果てには、内装の汚染やカビの発生につながる恐れがあります。このような特定の汚染物質が他の部屋に広がるのを防ぐために、第三種の局所機械換気で短時間に多量の換気をおこないます。
これに対して、全般換気の役割りは、特定することの難しい様々な空気汚染物質を有効に、屋外へ排出することです。考えられる空気汚染物質としては、建材、家具、カ-ペットなど様々な生活用品から発生する化学物質、体臭、湿気、呼気に含まれる二酸化炭素などがあります。気密に優れた「D+Homesの家」は、効果的な計画換気をおこなうことができますので、これらの空気汚染物質を確実に排出することができます。
⇒ 「D+homesの家」では、第一種換気と第三種換気を用意しており、それぞれの条件に合わせて検討し、最適な快適室内環境を実現しています。 |
② 第二番目の換気 ― 構造躯体換気システム(床下+壁体内+天井裏換気)
構造材、下地材からの化学物質(ホルムアルデヒドなど)の室内への流入を防止します。また、床下に置かれた調湿材で適湿化された空気を循環・排気させ、構造躯体内の環境を良くするための換気システムです。
わが国は温暖湿潤気候に属し、“カビの文化”を有しているといわれています。古来日本では、正倉院などに見られるように、湿気をこもらせない、多湿な外気を入れないようにして、カビの発生を抑えるという工夫がなされておりました。
住居においても高温多湿の風土を克服するために、いかに風通しをよくするかということに知恵を絞ってきましたが、ライフスタイルの西洋化や居住環境の変化に伴い、好むと好まざるに関わらず冷暖房設備を備えた、閉ざされた住宅に変わってきています。
そのような状況の中で、エネルギ-効率を踏まえた快適な住環境をつくるために、高気密・高断熱住宅の開発が進められてきましたが、その過程で、ただ断熱材をたっぷり入れただけの住宅では、そこにカビが発生してしまったというケ-スも少なくありませんでした。
結露の原因である水蒸気は、屋外や床下から侵入してくるものと、人の呼吸や発汗、入浴、炊事などによって発生するものがあります。それらは部屋の換気によって大部分は排出できますが、床下や壁、天井裏などの目には見えない所に入り込んだ水蒸気も強制的に排出する必要があります。
⇒「D+homesの家」は、構造躯体換気システムを備えており、構造躯体の中に入り込んだ水蒸気の排気と、構造下地材からの化学物質の排気を効率的に行い、構造躯体を常に乾燥状態に保ち、人の健康と建物の高寿命化を実現しました。 |
・ 室内への化学物質流入防止
・ 壁体内結露の防止
・ 構造材の耐力保持
・ 防蟻効果の向上
③ 第三番目の換気 ― 排熱換気システム(通気層+小屋裏・屋根換気)
断熱効果を高めるために、外壁の通気層と小屋裏や屋根を結び、壁および屋根からの太陽輻射熱を風力ならびに温度差によって、棟の換気部材から外部へ排熱する換気システムです。
従来、外壁の通気層は壁内にたまる水蒸気を外部に逃すために設けられたものであり、寒冷地においてグラスウ-ル等の透湿性・吸湿性のある繊維系の断熱材を用いた場合に、壁内結露を防止する目的で設けられたものなのです。
また、外壁からの雨漏りを防止効果もあります。それは、外気と外壁裏面を等圧にすることができる為です。
・ 小屋裏の温度上昇抑制による省エネ効果の増進
・ 壁体内結露の防止
・ 構造材の耐力保持
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